1) |
油の拡散が少ないうちに迅速に「粉末油ゲル化剤」を散布することが原則です。油が広く拡散したり、ムース化してからでは効果が減少します。散布する量は状況によりますが、流出油量の20%を初期目安として必要に応じて追加するように考え、過剰散布を避けて下さい。 |
2) |
油と接触した「粉末油ゲル化剤」がゲル化油を生成し水面に浮かびます。この場合は、ゲル化反応を生じさせるために強いて攪拌する必要はありませんが、できるだけ油と「粉末油ゲル化剤」が接触するように扱うと効果があがること及び散布した「粉末油ゲル化剤」層が重なると効果が下がることから、状況によっては適宣攪拌すると有効です。 |
3) |
粉状で軽いものですから、現場の状況に適した散布方法を選んで下さい。小規模の範囲であれば人手による散布は容易です。風波等により散逸するおそれが大きい場合は動カ利用の散布器具が適当です。 |
4) |
油が浮いている範囲をオイルフェンスで囲い、油の拡散を防ぎながら措置することは流出油対策の原則であり、「粉末油ゲル化剤」を使用する場合も同じです。オイルフェンスが使えない場合または展張が遅れる場合には、油域の外周部を優先して「粉末油ゲル化剤」を散布し、ゲル化域を内側に絞り込む方法が効果的です。 |
5) |
次のような場合には「粉末油ゲル化剤」を使用しないで下さい。
・流出した油が燃えているとき
・生成したゲル化油の回収が気象、海象等により困難と判断されるとき
・他の回収法または防除作業が効果的に進められているとき
・液体ゲル化剤、油処理剤が散布されているとき |
6) |
使用者は保護メガネ、マスク、手袋等を着用して作業して下さい。なお、できるだけ身体を露出させないで下さい。特記する毒性はありませんが、目に入ったり誤って口に入ったときには真水で洗浄、うがいをし必要に応じて医師の診察を受けて下さい。 |